GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「!?」



私を案内して来た男は鴉に姿を変えた。



「俺の使い魔だ…」



開いてたはずの扉は凄い勢いで閉まっていく。




「!!?」



靖さんの姿をしていた銀が…本来の姿に戻った。




白金の長い髪に瞳は金色。



野性味を醸し出しながらも品の良い顔立ち。



黒いスーツと白いシャツ姿、革靴の踵の音を響かせて、私に近づいて来る。




人の姿をしながらも、狼の証である獣の耳を白金の髪の間から二つ立てていた。



「貴方が銀…」



「そうだ。愛染…」


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