GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
見ているだけで頬が紅潮する。彼の魅力に囚われそうになっていた。




「…あ、あの…」



「俺は一度…君を吹雪の中から助けたコトがある」




「…やっぱり、あれは貴方だったの?」



猟に出た父を探して、吹雪の中に飛び込んだ私。
吹雪から私の命を救ってくれたのはやはり…銀だったね。


「俺は君の村近くの森に棲んでいた…でも、君は吉原に旅立ってしまった。俺は神力を使い…人の姿をなり君を追った…元々弱い神力では人の姿を保つのは至難の技。野犬の振りをして吉原に居ついた…君は己の身体を売り、借金を返す毎日。美しい衣と化粧で着飾るが…男の欲望に蝕まれる君を見るのは耐え難かった…」




「銀…」




「そんな時、出会ったんだ…スローネに…スローネは…天使ありながら、吉原に出入り…君を買っていた。スローネには天使としての記憶はなかったが、既婚者の分際で君を本当に愛してるとほざき…駆け落ちの約束までしていた。そんなのは嘘…出任せだ…だから、俺はヤツを噛み殺した。元々、吉原の存在が許せなかった俺は隠し牙で、黄泉人(ヨミビト)を作り…吉原を本当の地獄にした」








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