GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「じゃあ、な…俺は天使のお前を待ってる…」



小笠原は軽く手を振り、部屋を出て行った。




閉まる扉が小笠原の背中を視界から消した…




「…あいつと奥様も…俺たちと同じ前世、結ばれなかった同胞か…」




「…尭耶…さん…急に居なくなってゴメンなさい」



「…謝って許されると思う?栞」



「えっ?」



「君にはお仕置きが必要だ…」



栞の背中を玄関先の壁に押し付けた。



そして、強く抱き締める…









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