GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「肋骨…痛くない?」



栞をギュッと抱き締めて、確かめる…




「痛くないです…」


抱擁の力を緩めて、俺は栞の顔を覗きこむ。




「俺も世界を護るとかじゃなくて、唯、栞を護りたい…君の中に眠る天使の力を返して欲しい…」




「はい…喜んで」




俺は抱擁の力を再び、強くして栞の唇にキスを落とした。




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