GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
彼女の白磁器のような肌。



元カレから受けた暴力で身体の至る場所にあった痣も消えていた。



彼女の中に眠っていた俺の力が彼女の傷を癒したようだ。



「本当に大丈夫か?」
心配性の俺は念を押す。



「大丈夫です」


骨がくっつくのには半年かかると言われていたが…コルセットなしでも栞は動いても痛がらなかった。




「…そうか…栞がそう言うなら、俺は壊れるくらい抱き締めてやる」



「尭耶…さん?」




「愛してる…」



「私も愛してます…」






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