GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
俺は鞘から対極刃を抜いた。



ケルブも鞘から剣を抜く。忽ち、ケルブの持つの剣の刃は炎に包まれた。



ケルブが詠唱を唱えると、足元に眩い光の魔法陣が現れた。


あれは安部晴明紋(セーマン)?


何故、ケルブがセーマンを…



魔法陣からは無数の青白い光が次々と飛び出して来た。




俺は隠し持っていた攻撃符を投げつけて、青白い光の刃を消し去っていく。




ケルブの一文字に引き結ばれた口許が嫌な笑いを浮かべる。




ケルブは炎の剣を俺に振りかざす。




俺は双剣でヤツの剣を受け止めた。ケルブの刃からは火花が飛ぶ。




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