GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
私は真っ直ぐに2階の自分の自室に駆け込んだ。



父親は仕事で家を明けるコトが多い。


私たちは4人家族。
姉はオーストラリアに留学中。



久しぶりに帰った自分の部屋。



私は淀んだ空気を入れ替えようと出窓を開ける。



薄いカーテンを通して差し込む月の光。


室内のシーリングライトの照明のように明るいけど…その光は夜の闇に霞みどこか頼りない。




「…」



私はスクールバックから…援交で稼いだ裸のままの3万円を取り出す。



そして、ベットのマットの下に隠した通帳を出して来た。



その3万を通帳に挟み込んだ。





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