GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
何度と呼んでも揺すっても…応答がなかった。




俺は彼の上着の隠しポケットからシステム手帳とケータイを取り出す。




ヤツの身を犠牲に報いるには…銀狼を倒すしかない。




俺は小笠原の元に急ぐ。




境内の裏で、激しい金属音が訊こえて来る。



鬼の姿となった小笠原と銀狼が宙に舞い、激しいぶつかり合いを繰り広げていた。




俺は己の鞘から剣を抜き、詠唱を唱える。




足元に現れたのは魔法陣から現れたのは火車。猛火に包まれた車。




火車は夜空に向かって放たれた。



高速の回転で、炎を火花を飛ばし、銀狼に向かう。





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