GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
銀狼の吐く白い息が火車の炎を一瞬で吹き消す。




火の勢いで回転していたのに、その動力を失い、火車は地面に叩きつけられた。




「くそっ!」



「スローネ!!」



銀狼の金色の瞳は俺にすさまじい憎悪の光を向ける。




愛染の魅力に囚われた者同士。



銀狼は満月を背に俺に向かって、白々とした閃光を放つ。
















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