GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
闇の住人である俺には朝の陽光は眩しすぎる。



このまま、太陽の光に弱いヴァンパイアのように干からびて、骨と皮だけになりそうだ。



俺は歩きながらバックを探り、彼女の身分証明書になりそうなモノを物色。



「…」


ピンク系の女の子らしいスマホ。


財布は黒のテカった合皮の長財布。



「!?」



財布の中身を覗くと…買い物のレシートにブティックのメンバーズカード。


金は小銭だけと寂しい感じ。



身分を証明するモノはなかった。






< 38 / 264 >

この作品をシェア

pagetop