君の隣で夢みた未来
視線の向こう≪side M≫
あたしの教室からは渡り廊下が見える。


もっと言うとあたしの席は絶景のポイント。


退屈な授業の合間に視線を窓の外に向ける。


授業中の渡り廊下には誰もいないはずだけど…


あ、今日もいる。


今日もサボってるんだ。


ダメだなぁ。


先輩。



太陽が高い3時間目。


あたしの憧れの先輩は、渡り廊下でサボっている。


携帯を弄りながら時間を潰しているようだった。




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