聖女に求婚!?~天使vs悪魔~
ここか……?
目の前には“聖女”が勤務している大学病院。
俺は中央の入口から足を踏み入れる。
足を1歩踏み入れると同時に、
パチンッと指を鳴らした。
すると―――――。
黒色の魔衣から真っ白な白衣へと一瞬で変身した。
左胸には『精神科 医師 木戸亜門』と記された名札。
アーモンは何食わぬ顔で、病院内を歩み進める。
「木戸先生、お昼はこれから?」
「えぇ…」
「では、ごゆっくり」
すれ違う白衣を着た医師は、何の躊躇いも無く話し掛け去って行った。