横で眠る「あなた」【未完】
第116章
坂田さんといると、安心する。
色んな感覚が、似てると思う。

坂田さんとこのまま一緒にいたいと思った。

理先輩に「理先輩と私は、感覚のズレが大きいと思います。それは、今は楽しい事かもしれません。」
「でも、長くなるとお互いに疲れるだけだと思います。」と言った。

「もう、充分に長いと思うけど? それと、感覚のズレなんて、どんなカップルにもあることじゃないの? 大きいか小さいか別にしてさ。」

「感覚のズレが大きいから、ダメって言ってたら、成立しないカップルって結構いるんじゃない?」
「僕は、感覚の違いが大きいなら、埋める努力すればいいだけだと思う。それをしようともしないで、初めからやめるその姿勢が、イヤだ。」と言った。

私は「坂田さんとなら、そんな努力必要ないの。だから、私は、坂田さんを選びたいの。」と言った。

「努力の必要がないから。 ずいぶん、いい加減な理由だ。」と理先輩は言った。

「いい加減って! 坂田さんといると安心するのよ。 理先輩とだと、ハラハラする。」と私は言った。
「価値観だって、感覚だって、似てる。 そういう人を選んで、悪いってことはないでしょ?」とも言った。

「なんで、ハラハラするかちゃんと考えた?」と理先輩は聞いた。
「それは、考えてない。」と言うと、「ちゃんと、考えて。」と言った。

「感覚が似てるという事で選ぶのが、悪いとは思わないよ。 でもね、もしも自分の気持ちを考えることから、逃げてるならやめるべきだよ。 僕の為にも、きみの為にも、坂田さんの為にもね。」と言った。

「なんで、ハラハラするのか。 良く、考えた方が、いいよ。」と理先輩は、もう1度言った。
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