横で眠る「あなた」【未完】
第124章
自主ゼミにも参加してくる後輩の女の子で、小枝子ちゃんという子がいた。

そう。理先輩の1番最初の彼女の小枝子先輩と同じ字を書く女の子。
小枝子先輩とは、タイプは全く違ったけど。

彼女と理先輩は、つきあい出した。

明や阿部くんに言わせると、小枝子ちゃんの虫よけでつきあい出したと言う。
小枝子ちゃんの方から、頼んだらしい。

私は、<小枝子>という名前を見た時から、理先輩と彼女は、何らかの特別な関係になるような気がしていた。

だから、今回の出来事は、ちょっと驚いたけど、やっぱりという気もした。

私と理先輩の事情を知っている人たちは、私が理先輩を振らなきゃ、小枝子ちゃんのことを引き受けなかったと言う。

でも、私は引き受けて良かったんじゃないかと思った。
もし、これで小枝子ちゃんに本気になれるなら、こしたことないと思うから。

瑞穂も明も、「そう。簡単じゃないと思うよ。」って言うけど、恋に堕ちる時は、一瞬だったりする。
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