横で眠る「あなた」【未完】
第26章
翌日の昼、柚子さんが、私と恵子を最寄駅まで送ってくれた。

私が、車を降りる時に柚子さんが「恵理子ちゃん。又、いらっしゃい。」と声をかけてくれた。「はい。ぜひ。」と私は答えた。

家に帰ってきて、母に柚子さんとのことを話すと、母はあまりいい顔をみせなかった。

ただ、「気に入って貰って良かったわね。」とは言ってくれた。

その言葉の割には、いい表情ではないのが気になって「何か、気になるの?」と言うと「気のせいならいいんだけどね。なんだか、あちらのおうちには、何らかの思惑がある気がしてね。気のせいならいいと思うのよ。」と言った。

思惑?とまだまだ子供の私には、母の心配は、わからなかった。
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