横で眠る「あなた」【未完】
第31章
昨日の17時に、迎えに来るとは言っていったけれど、まさか朝の5時に迎えに来てるとは思わなかった。

先輩たちは、今日だって学校があるはずだし、私たちを迎えに来たら、遅刻するんじゃないだろうか?

高校は、1時間目の遅刻というのにとにかく厳格な学校だった。

1時間目の20分遅れまでは、理由を言って、入室許可書を貰って、教室内に入れた。

しかし、それを過ぎると、1時間目が終わるまで、教室に入ることは許してもらえない。

2間目や3時間目に登校しようとそんなシステムは全くない。
おかしなくらい1時間目の遅刻に厳格なシステムを持っていた。

今、先輩たちがここにいたら、1時間目に遅れるかどうかギリギリの時間だと思った。
だから、「遅刻するんじゃないんですか?」と言ったら、理先輩が「遅刻するかもね。だから、2時間目から行く。」と何でもない事のように言った。

奏先輩が「今まで、真面目にやってたからね。今日くらい寝坊してもね。」と笑う。
目立っているだろう2人が、揃って寝坊?
大丈夫かな~。そんな言い訳通用するわけない気が、するけど。

恵子が「ところで、何で船が遅れた事知ってたんですか?」と聞いた。
話によると、直子先輩に、ずっと私たちを迎えに行く事を話していたらしい。

直子先輩は、昨日の午後、家に電話をして、自分の友人に修学旅行の船の出迎えに行く子がいるんだけど、学校から到着の変更予定は入ってないかと聞いたらしい。

そしたら、船がエンジントラブルで、12時間遅れる事がわかって、奏先輩と理先輩に伝えてくれたらしい。

先輩たちも、初めは迎えにくるのはどうしようかと考えたと言っていた。
でも、やっぱり、迎えに来たと言った。
とっても、嬉しかった。

私も恵子も、エンジントラブルで、到着時間が早朝になった時に、先輩たちの迎えは諦めていた。
こればかりは、仕方がない。

ない物ねだりは、やめようとお互いの顔を見て、言葉を通じ合わせていたから、こんなどんでん返しが待っているとは、思ってもみなかった。

でも、嬉しいどんでん返しだった。
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