横で眠る「あなた」【未完】
第33章
クリスマスが終わり、お正月の話題で盛り上がりを見せていた。
初詣を一緒に行こうと、色んなグループができていた。

しかし、私はもう誘われることはない。
1年生の時は、誘われたけど、今となっては初詣に来て貰う立場の人間を、誘いはしない。

理先輩に誘われても、断るしかないな~と考えていた。

それで思い切って「理先輩は、お正月の1~3日って、どうしてますか?」と聞いた。
すると、温泉地の格式あるホテルに4日の朝まで、伊集院の一族で滞在するのが習わしなんだと教えてくれた。
理先輩は、家に帰って来るのは、4日の夕方になるだろうとも言った。

「会えなくて残念?」と聞かれた。
私は「残念と言えば残念です。でも、実は私も3日まではどんなに頑張っても会えないんです。」と言うと「何で?」と不思議そうな顔をした。

「私の父の実家も母の実家もお寺なんです。
だから、この時期は、とても大変なんです。
3日間の間は、どちらにも裏方のお手伝いをさせてもらって貰ってるんです。
だから、1~3日は、どんなことあっても遊びの予定とかは、いれられません。」
そういうと、「じゃあ、4日にゆっくり休んで、5日にデートすれば、いいんじゃない?」と言った。
あまりにも、急の展開だったけど、デートできるのは、嬉しかったから、「はい。」と答えた。

3日間の睡眠も削られる労働の後に待ってる理先輩とのデート!!

頑張れる! 頑張るしかない!!


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