横で眠る「あなた」【未完】
第37章
やっと、私も高等部に入学した。
学年が違っていても、同じ建物内に、理先輩がいるかいないかは、大きな違いだと思う。
それに、一緒に登下校できるなんて、幸せ極まりない!

中等部と高等部は、敷地は一緒でも、校門も違うし、かなり隔てられていた。
中に一緒に入るなんて、できなかった。
でも、もう一緒に入れる。
そう思ってたんけど。

朝、最寄駅で、理先輩と待ち合わせて、学校へと歩いて行った。
学校の門の前に、なんだか人だかりかできている。

少し歩くと、それが女の子集団だとわかる。
この人たちは、何だろう?と思っていると、1部の集団が「奏さんは、一緒じゃないんですか?」と聞いてきたから、奏先輩のファンなのかな? すごいな。と思っていたら、「隣の子は誰ですか? 彼女じゃないですよね?」と私を睨んでくる子もいる。

とにかく、わけがわからず怖くて、「理先輩?」と聞くと「とりあえず、僕と奏のファンだと言ってくれて子たち。」と説明してくれた。
中等部には、こういう噂が全く流れたこなかったから、知らなかった。
理先輩にプレゼント渡したり、手紙を渡したり、話したりで、私の存在は邪魔でしかなかった。

これじゃ、一緒に校門は、入れないと諦めて先に入った。
自分の教室を見つけて、溜息をついた。
学校内でも、もしかて、ああいう人たちがいるのかな?

健二の言ってた。
伊集院のステータスって、私が思ってたよりも、世間では重要にしている人がいるって事なのかも。
でも、それは、理先輩を本当に理解していることになるのかな?

高校生活が始まってすぐに、難題にぶつかってしまっていた私だった。

でも、もっと難題がくるとは、知らなかった。
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