横で眠る「あなた」【未完】
第5章
無事に卒業制作も完成して、卒業式を残すのみになった先輩たち。

中等部から高等部へ行くだけと思えば悲しくないけど、卒業間近のようにはもうできなくなると思うと一気に寂しくなる。

しかも、うちの学校は、小学校から大学まであるから敷地が広い。
中等部から高等部に行くのだって、ちょっと大変。
しかも、中等部の生徒だって高等部の人にバレたら、とんでもなくカラカワれるって聞いたことある。
そんなことになったら、奏先輩や理先輩に迷惑かかるから遊びには行けない。
偶然見かけるとかでこれからの1年は我慢しよう!
この卒業式が見納めだから、しっかり見なくっちゃ!

そんなことを考えて歩いていたら、階段の脇での告白現場に遭遇。

女の子の姿が見えた。
1年生で、ハーフでカワイイと評判の女の子だった。
「卒業したら、2年はちゃんと会えなくなるのがイヤなんです。私が高等部に入った時に、彼女がいたらもっとイヤだから。」
「好きです。つきあってください。」

こんなカワイイ子にここまで言われる人スゴイ!
断るわけないよね。
と人の告白なのに妙にドキドキしていた。

「好きになってくれてありがとう。でも、きみの気持ちは受け取れない。
今、とっても気になってる女の子がいるんだ。
まだと<恋>としてすきなのか自分でもわからないし、彼女が僕をどう思っているかもわからない。
でも、彼女のことが気になってる。そこには、きみの気持ちは入れてあげられない。」

断ってる~!!
きみじゃダメみたいなこと言ってるよね?
どうするんだろう?彼女。

「わかりました。はっきり、言ってくれてありがとうございました。
すぐに、この気持ちを忘れることはできないと思いますけど、高等部に入るときにはとびっきりいい女になっていい彼氏作って、先輩に後悔させてやります!」
「気になってる彼女とうまくいくといいですね。理先輩」

そう言うと、彼女は走って行ってしまった。

えっ?
理先輩への告白だったの?
理先輩たら、あんなカワイイ子からの告白をあっさり振ちゃうなんて。
しかも、気になる子がいるなんて理由で。
理先輩が気になる子って、どんな子なんだろう?
その子は、理先輩が気にしてるって知ってるのかな?
< 6 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop