横で眠る「あなた」【未完】
第70章
２月に、理先輩が一時帰国した。

今回は、２週間くらいは日本にいると言っていた。

私は、毎日、学校が終わるとすぐに下校して、理先輩に、会いに行った。

アメリカでの生活の話しを聞くのは、とても刺激になった。
そして、理先輩が、アメリカで一生懸命勉強して姿が、目に浮かんだ。

理先輩と過ごす時間は、とても楽しかったし、ずっと続けばいいと思うこともあった。

でも、今。
日本を離れて、アメリカに行くことは、できないと思った。

新しい高校は、私にとって既に「居場所」となっていた。
そこを、離れる選択は私にはできなかった。

今回は、理先輩は結婚の話しはしなかった。
今までと同じ答えしか出てこないと、理先輩も思ったのだろうか？

どちらにしても、私の答えは一緒だったけど。

理先輩は、アメリカでも相変わらず、モテテいるみたいで、色んな女の子と交流があるみたいだった。

嫉妬してしまうけど、私は遠く離れているし、しかもそれを私は自分で選択しているんだから、理先輩に、気持ちをぶつけるのは、ワガママかもしれないと思った。

それよりも、理先輩が、アメリカで気持ち良く日々が過ごせればいいと思った。
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