横で眠る「あなた」【未完】
第69章
忙しく、学校生活を過ごしていた。
後輩には、早いうちに先輩と呼ばないでと言っていたので、先輩と呼ぶ子はいなかった。
恵理子さんが、先輩に代わる呼び名だった。
理先輩の友人が、学校を訪ねて来て、「倉知恵理子って知ってる?」と中学生に尋ねた時に、「恵理子さんの知り合い?」と聞かれ、私のところに案内されて来た。
私は、その案内してきた中学生を、知らなかった。
そんな出来事も、以前あった。
だから、学校を歩いていると全然知らない子に、挨拶されるのは日常茶飯事だったし、相変わらず相談事もひっきりなしだった。
相談を受けているうちに、小さい文句を細切れに言っても通じない気がしてきた。
そこで、私はこの学校に必要な事として、大きな文句を、学校の大イベントの時にやることにした。
ただ、正式プログラムではなく裏プログラム。
案内はしない、口コミ。
耳に入った人だけ、来たい人だけとした。
それは、せめてもの学校へのリスペクト。
もしも、来る人がいなくても、それでいい。
むしろ、それがいいと思った。
この学校に入る前の私には、できなかっただろう。
こんな企画。
でも、今は、やれる自分がいる。
人間って、変われるんだと思った。
後輩には、早いうちに先輩と呼ばないでと言っていたので、先輩と呼ぶ子はいなかった。
恵理子さんが、先輩に代わる呼び名だった。
理先輩の友人が、学校を訪ねて来て、「倉知恵理子って知ってる?」と中学生に尋ねた時に、「恵理子さんの知り合い?」と聞かれ、私のところに案内されて来た。
私は、その案内してきた中学生を、知らなかった。
そんな出来事も、以前あった。
だから、学校を歩いていると全然知らない子に、挨拶されるのは日常茶飯事だったし、相変わらず相談事もひっきりなしだった。
相談を受けているうちに、小さい文句を細切れに言っても通じない気がしてきた。
そこで、私はこの学校に必要な事として、大きな文句を、学校の大イベントの時にやることにした。
ただ、正式プログラムではなく裏プログラム。
案内はしない、口コミ。
耳に入った人だけ、来たい人だけとした。
それは、せめてもの学校へのリスペクト。
もしも、来る人がいなくても、それでいい。
むしろ、それがいいと思った。
この学校に入る前の私には、できなかっただろう。
こんな企画。
でも、今は、やれる自分がいる。
人間って、変われるんだと思った。