横で眠る「あなた」【未完】
第87章
大学がいざ始まってみると、履修の事とかで、オリエンテーション時にお世話になった先輩に、相談する機会は意外と必要になった。

だから、理先輩が、私に関わっている姿は、特に特別な姿と受け止められる事はなかった。

ただ、大学で仲良くなった友人に、このまま隠し通していくのも、悪い気がした。
だから、仲良くなった2人の女の子の友人に、話しをした。

2人とも驚いてはいた。
それでも、私とも理先輩とも態度を変えずにつきあってくれ、私と理先輩の過去の事を漏らす事もなかった。


2年の後半からの専門の為の基礎を鍛える時間が、1年生。
その為、文系、理系、哲学、宗教、などあらゆる面の基礎を、1年で単位として取得しなければならなかった。
その他に、語学も必修だった。

1年生の時に決めたゼミのコースを変更する場合は、成績が良くないと変更できない。
現在の私は、変更予定はないけれど、いつ変更したくなってっもいいように、勉強を頑張ることにした。

理先輩は、自主ゼミを作った。
1年生から4年まで関係なく、意見をかわす場所だった。
学部も関係なかった。

私も大学でできた友人の瑞穂も泉も誘われた。
私も瑞穂も、勉強できるという意味で興味を持った。
ただ、瑞穂は私1人での参加は、ダメだと言った。

瑞穂に言わせると、理先輩の真の目的は、私だということだった。
ただ、私と瑞穂と出れば、理先輩からの誘惑にも、耐えられると言った。
私だけだと、誘惑されやすくなってしまうけれど、2人なら、理先輩も厳しいだろうと言う。

瑞穂の言い分には、説得があったので、瑞穂と一緒に参加することにした。

自主ゼミの開催は、週1回 全ての講義が終わった夜だった。


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