横で眠る「あなた」【未完】
第97章
私と坂田さんの間は、順調だった。

坂田さんが大学で学んでいたことに、少しでも近づきたいと思って、コース変更もした。

そして、沢山学びたいと思って、他学部他学科履修も、2年生からは取ることにした。


理先輩の傷ついた顔とかは、時々気になったけど、今の私にはどうしようもない。

理先輩にいい人が見つかりますようにと祈るばかりだった。

そんな時、理先輩が告白されたと言う噂をを耳にした。

5年のひばり先輩だった。
ひばり先輩は、華やかな美人だ。

私たちの学年の男の子にも、人気だった。

そのひばり先輩が、フラレタというおまけつきだったから、この話は広まるのも早かった。

女の子も男の子も、理先輩なら仕方ない。
特に男の子は、ひばり先輩へのチャンスができたと喜んだ。


私は、ひばり先輩と仲が良かったので、残念だった。
ひばり先輩なら、理先輩にとっていい彼女になれる気がしたのに。

ひばり先輩にそういうと、ひばり先輩は、「理くんにとっては、自分をわかってくれる相手は、恵理ちゃんなのよ。今でも好きなのよ。ちゃんと向き合ってあげて。」と言った。


ひばり先輩の言葉を聞きながら、私の周りにいる人たちは、理先輩は私を好きだと言うけれど、本人は言ってないのにな。
そんな事を思った。


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