牙龍−元姫−
今年入って来た新入生も‘牙龍’を追い掛けて勝ち上がった者達か。
しかしそんな倍率の高い高校に入学できた凡人の私は奇跡だろう。約2年前私も‘牙龍’の彼等と共に入学した。
そんな私もそして‘牙龍’も一年経った今では神楽坂高校の3年生。時は早い。もう2年過ぎた。
あの中学3年の冬に掲示板に合格と書かれてあったときの喜びは今でも忘れられない。同中の友達と抱き合って子供みたいに泣き明かしていたな。懐かしい。
毎晩毎晩徹夜で勉強したんだから。あれほど死ぬ気で努力するのは後先あれだけだろうな。
しかし友達とは一つ違うところがあった。
友達は‘牙龍’を見たいが為にこの学校を志望校に選んだ。だけど私は違う。‘牙龍’なんて興味はない。私は――――……
しかしそんな倍率の高い高校に入学できた凡人の私は奇跡だろう。約2年前私も‘牙龍’の彼等と共に入学した。
そんな私もそして‘牙龍’も一年経った今では神楽坂高校の3年生。時は早い。もう2年過ぎた。
あの中学3年の冬に掲示板に合格と書かれてあったときの喜びは今でも忘れられない。同中の友達と抱き合って子供みたいに泣き明かしていたな。懐かしい。
毎晩毎晩徹夜で勉強したんだから。あれほど死ぬ気で努力するのは後先あれだけだろうな。
しかし友達とは一つ違うところがあった。
友達は‘牙龍’を見たいが為にこの学校を志望校に選んだ。だけど私は違う。‘牙龍’なんて興味はない。私は――――……