獣は禁断の果実を蝕むのか。

「ちょっと!!まっ…」


憧れの常務だったよ?


でも、これはないよ。


これじゃまるで、襲われてるって言うんじゃない?


力いっぱい常務に押さえつけられた手を振り払おうと、腕に力を入れる。


それでも、常務の力が強くなるだけで。


ピクリとも動かない。


「暴れて叫んでも、横領した女が逆ギレして暴れているとしか思われないぞ。」


耳にかかるその言葉が的を射ていて。


返す言葉も。


振り払う気力も一気に減退。

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