獣は禁断の果実を蝕むのか。

ウソをつくこともしなくていい。


専務を傷つけることもないから。


これ以上、苦しめる人はいなくなったって。


そう思ったら、どこか嬉しかった。


私は、どんくさくて、抜けていて。


詰めは甘いし。


仕事も出来ない。


そんな、小松沙菜に戻っていいんだって。


専務ともう会えなくなるけど。


時間が早まっただけ。


ただ…それだけ。


だから

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