獣は禁断の果実を蝕むのか。
「あ…あの…」
何て答えたらいいの?
襲われた?
でも、誘ったのは私って言われればそれまでだし。
戸惑う私に
「何人がアナタの毒牙にかかったと思っているの!!次々に食べては捨て、だから秘書が居つかないのでしょ?こちらも業務が進まず困ります!!」
室長の一喝に、専務は何も答えなかった。
きっと、図星なのかな?
普段からあまり表情も言葉数もない人だから。
当たっているのかも分からないけど。
今はそんなことより、助かったことの方が嬉しくて。
スッと室長の後ろに隠れるように立った。