結婚できるの?
「千香、話したいことがあるの」


陽太と別れ話をして夜遅く帰宅した亜里沙は、まだ起きていた千香に告げた。

千香は自分の部屋でファッション雑誌を読んでいた。


「どうしたの?」


何も知らない千香は、あくびをこらえて訊ねる。

ちょうど眠くなってきて、ベッドへ入いる寸前だった。


「あ、でも夜遅いから今夜じゃなくてもいいわ。千香は明日も朝早いし」

「少しなら大丈夫よ。何の話? 気になるから教えて」
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