結婚できるの?
智和はリビングの棚からウィスキーのボトルを取り出し、ドンとテーブルに置いた。

キッチンからグラスや氷を入れたアイスボックスも持って来る。

今夜は一人でやけ酒だ。

今夜ぐらい思い切り酔ったってバチは当たらないだろう。

明日の仕事なんてどうでもいいような気になり、ウィスキーをロックであおった。

ふと、足元に違和感を感じて床を見る。

智和のスリッパがイアリングを踏んでいた。

智和はそのイアリングを摘み上げて、しげしげと眺める。

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