結婚できるの?
千香が見ると、亜里沙の目はうっすらと赤くなっていた。

お酒のせいなのか、涙のせいなのか。


「イアリングを受け取ったこと、私からは連絡しない方がいいのかな……」


質問とも呟きとも聞こえる亜里沙の声。

千香は迷いながらも自分の思いを伝える。


「イアリングを渡したら連絡する、って約束したの。でも亜里沙が自分で連絡したいなら、私は遠慮する」

「今日の千香は優しいんだね」


亜里沙は戸惑うような表情で、ぽつりと言った。
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