結婚できるの?
「何ですか?」


千香は自分の前に置かれた小箱を見て、きょとんとする。


「お礼だよ。亜里沙にイヤリングを渡してもらったから」

「そんな、お礼なんて! 些細なことなのに」

「いいから開けてみて。気に入ってもらえるか心配だけど」

「でも、お礼されるほどのことしてません……。それに此処の食事だって、ご馳走するって誘ってもらって」

「ここは本当にお礼だから! それに僕が千香さんと食事したくて誘ったんだし」

「嬉しいんですけど、お礼が多過ぎて……」


千香はただただ恐縮していた。
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