結婚できるの?
深呼吸して気持ちの昂ぶりを静めながら、亜里沙はメールを開けた。


――メールありがとう。
亜里沙も楽しいクリスマスを過ごしてね! 陽太


メール画面を凝視しながら、再び涙が流れ出す。

涙の膜で視界は覆われ、メールの文字はぼやけていく。

嬉しかった。

返信してくれたことが、嬉しくてたまらなかった。

「メールありがとう」と、言ってくれて。

「亜里沙も」と、名前まで打ってくれたことに、亜里沙は感激していた。
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