結婚できるの?
「いませーん! 去年彼女と別れて、俺も今は完璧な空家!」

「じゃあ同じですね。淋しんぼ同士で乾杯しましょ」


二人は笑いながら、お猪口をチョンとぶつけ合った。

その拍子に毅の酒がこぼれそうになり、慌ててお猪口を啜る。

毅の姿が可笑しくて、亜里沙はお腹を抱えて笑った。


「亜里沙ちゃん、笑い過ぎ!」

「だーって、先輩の慌てぶりがコントみたいで」

「言ったな! よし、先輩命令だ。亜里沙ちゃん、この酒を一気飲み!」
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