結婚できるの?
陽太はコーヒーを飲んだあと、まっすぐに亜里沙を見て訊ねる。


「亜里沙は一人なの?」

「一人って?」

「だからその……彼氏とか好きな人とか」


ずっと好きだった陽太にそんな質問をされて、亜里沙は複雑な心境になった。

さっき陽太自身の口から、千香への気持ちは聞かされたばかり。

千香に未練があるのは、ありありと伝わってきた。

それでも陽太に見つめられ、核心的な質問をされた亜里沙はドキドキしていた。
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