結婚できるの?
その部屋には立派なデスクと、上質なソファーセットが置かれていた。


「そこに座って」


川島がソファーを顎で指し、亜里沙は「失礼します」と言って座る。

テーブルを挟んで、亜里沙の正面にどっかりと腰を下ろす川島。

若い女性秘書がお茶を持って来て二人の前に置き、一礼して部屋を出た。

亜里沙は不安でドキドキしていた。

川島から直々に呼び出され、しかもこんな畏まって何を言われるのだろう。

川島は品定めするかのように、亜里沙の全身をジロジロと無遠慮に眺めていた。
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