結婚できるの?
とうとう亜里沙は、カウンターに突っ伏してしまった。

だらしなく眠るように頬をカウンターにくっつけている。


「亜里沙ちゃん、起きて。帰ろう」


毅は亜里沙の肩を揺すった。

閉店間際の店内は、客も疎らになっている。

毅に起こされて顔を上げた亜里沙は、店主が出してくれた水を飲んだ。


「立てる? 大丈夫?」

「立てますよー。ほら!」


亜里沙は立とうとしたが、腰が上がらずストンと座り込んだ。
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