史上最悪!?な常務と
大きな声に食堂にいたひとたちが一斉にこちらを見る。
でもそんなこと気にしてらんない。
「あのっ!
記念祝典って…!」
人の話、
ちゃんと聞いてよ!
耳に電話をぐっと押し付けるようにしても
はっきりと常務の声は聞き取れない。
「場所の、地図は…メールで送信する、
詳細は塩…に聞くように」
「ちょっと待って下さい!」
「じゃ、当日、会場で。
遅れない、ように…」
…一方的に話して電話は切れた。
どういうことよ、
信じられない。
アタシの話に聞く耳も持たず、
なわけ?
それにそんな重要なこと…
ブッチブチに切れかかった電話で、
しかも2,3分で終わる?