史上最悪!?な常務と
「それがどうしたっていうんだ!」
「そりゃ常務からしたら…、
大したことないかもしれませんが…。
その…」
そこまで言いかけて言葉を止める。
なんかこれって貧乏人のヒガミみたい。
そう思ったから。
少しの沈黙の後。
「…とりあえず、オマエが持っておけ」
それだけ言って常務は部屋に入っていった。
バタン、閉まるドアの音。
はああああ。
「ねぇねぇ、どういうこと?」
「なにがあったの?」
お願いだからキャバクラコンビは黙ってて…。
アタシは項垂れ席に着き、
肘をついてまたため息をつく。
こんな借り作ってしまったら返せない。