史上最悪!?な常務と
「失礼します。
コーヒーをお持ちしました」
「……」
コーヒーを持って常務室に入ると彼は顔をあげることなく、
席について書類をじっと見つめている。
後ろの窓はブラインドが上がっていて日差しが入る。
午前8時すぎ。
朝の日差し。
う、まぶし。
なんか後光が差してるように見えるんですけどー。
好きなひとってこんなに輝いて見えるもんなんですかねー。
どきどき。
やだ、急に緊張してきた。
早く置いて出ていこう。
「あの、ここ置いておきます」
席の隅の方にカップを置く。