史上最悪!?な常務と

泣いている母親の側にいる子どもと目が合う。

その小さな男の子はにっこりと可愛い笑顔を向ける。


なんでもいいからすがりたいって気持ち、

この子の笑顔を見るとホント、わかる。


アタシもそう言えば両親が亡くなって、

どうしようもなく途方に暮れて…、
なんでもいいからって思ったことあったっけ。


「そうなんですか・・・」


「それで桃山さんも今、とても大変でしょう?
だから特別に同じ壺を紹介してあげようと思って…」


え?
アタシに?

でもそんな急に言われても。


「でもアタシ…」


「ああ、大丈夫よ?
そんな急になんて言わないから」


島津さんの会社でも見せたこともないような笑顔。


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