史上最悪!?な常務と

「あの、それはもう、
騙されたアタシが悪いから。
それにアタシ、気にしてないですから…!」


なんでこのひと、
こんなにムキになるのよ。

アタシが勝手に騙されただけじゃないの。


もう放っておいてよ。

騒ぎ大きくならないうちにこうして気づいたんだからもういいじゃないのよっ。


どんな嫌がらせよ?


「ホント、ホントもういいですから…」


そこまで言うアタシに
彼はふう、と溜息ついて髪をかきあげる。


「オマエ、お人好しすぎだろ…」


「またオマエって言う…」


彼が少し冷静になったのを確認し、
ホッとして思わずぼそっと言ってしまった。


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