史上最悪!?な常務と
ムッとして振り向き、
思わず常務の背中に向かって怒鳴る。
「意味がわかりませんっ!」
「オマエ、こないだ男と一緒だっただろ!」
ドアノブに手をかけながら背中越しに彼が答える。
「いません!」
「いた」
「いませんっ!」
「少し前、
駅で背の高い男と一緒に歩いてたのを見た」
なにそれ?
知らない。
だってアタシ彼氏いない歴は年齢と同じなんだから。
なに勝手なこと言ってるのよ、
このひと。