史上最悪!?な常務と
「な…なんでもないよ、
うん、そう」
サキは何も言いたくないのか、
再びスプーンを動かしてシチューを口へ運ぶ。
「……」
「……」
「……」
アタシとケンとレナ、
3人顔を合わせて首をかしげる。
これ以上、
何を聞いても答えてくれそうにはないか…。
「…ごちそうさま」
少ししてサキは空っぽになった皿を持って立ち上がり、
キッチンへと持って行く。
そんな後ろ姿を見ながらケンがつぶやいた。
「なあ、姉ちゃん?
もう俺いいのかな?」
「うん…、そうだね、何かわけありみたいだけど、
言いたくなさそうだし。
まあ、良くないことするってことはないだろうけど…」
そしてひとつためいきついて続けた。
「とりあえずアタシが行くことにするわ。
隠し事してるには違いないみたいだから」