史上最悪!?な常務と

-----------------------


土曜日。


「いってきまーす」


サキとはあの日以来、
触れないまま参観の日がやってきた。


アタシの気がかりをよそにサキは元気よく学校へと向かった。

くれぐれもケンとアタシには学校に来ないように、
そう念押しして。


「来ないようにってそう言われたら…、
気になって仕方ないんだけど…」

玄関先でサキを見送り、
アタシは小さくつぶやいて時計を見る。


10時半からだっけ。

さーて、
ギリギリで慌てるのも嫌だし、
早めに着替えとこうかな。


< 278 / 493 >

この作品をシェア

pagetop