史上最悪!?な常務と
「あ…」
彼女がドアノブに手をかけたとき、
何かを思い出したのか、
再びこちらを向いた。
「なに?」
「お姉ちゃんは?
お姉ちゃんの夢ってなに?」
夢ねぇ…。
さっきも思ったけど。
なんだろ、
わかんない。
「どこかに置いてもうなくなちゃったかもね」
「お姉ちゃん…、
あ、でもさ、好きなひとと一緒になって幸せになるって夢はあるでしょ?」
「!!!」
そのの言葉に真っ赤になるアタシにレナは
「あ、お姉ちゃん、好きな人、
いるんだ?
なんかすごく嬉しそう」
そう笑いながら聞いてきた。