史上最悪!?な常務と
そう言って懇願する彼女に静かに笑って答える。
「そんな、別に反対してないよ。
逆にやりたいことあるって羨ましい」
「お姉ちゃん…」
「お金のことは心配しないでよ。
これでもお姉ちゃん仕事ガンバってんだからね」
そう言いながらほんとにレナが羨ましかった。
アタシにも夢、あったかな?
忘れちゃった。
「ありがとう、お姉ちゃん。
話せてすっきりした」
そう言って満面の笑みを見せた。
「でもやるって決めた以上は絶対に中途半端はダメだからね」
「うん!」
そう短く答え、
くるりと背中を向けた。