史上最悪!?な常務と
そしてレナがやっと顔をあげてアタシに聞いた。
「お姉ちゃん、
さっきの小切手…。
如月 エミって名前も載ってるよ?
この会社と関係あるの…?」
「……」
「小切手の如月 エミと同一人物なの?」
「…そ、それは…」
「ねえ、学校の人も詳しくは言えない、
知らないの一点張り。
お姉ちゃん、何か知ってるの?
関係あるの?ないの?
どっちなの?」
いつまでも黙っているアタシにレナは睨みつけるように見た。
「えーっと、まあ落ち着いて?」
ケンが両手を振ってレナを制する。
「俺、話がよく見えないんだけど。
何かあったのか?」
レナが見ていた雑誌をサキが取ってケンに見せながら言う。
「あのね、このひとが、
カナタお兄さんでアヤお姉ちゃんと好き同士なの」
さっきと同じことを繰り返し、
ケンに説明する。