史上最悪!?な常務と
アタシはデスクの下に潜り込んだ状態から身体を出そうとしたけれど。
頭が引き出しのところに当たってゴツン、
と鈍い音。
「痛っ!」
それでも頭をさすりながら顔を出し、
挨拶しようと…。
あれ?
見えたのは常務が部屋に入っていく後ろ姿。
いつもなら遅れて挨拶もロクにできなかったアタシにイヤミ言ったりするのに。
なにもない。
バタン、
と扉の閉まる音。
アタシはただその扉を見つめるだけ。
怒ってる?
平常?
後ろ姿だけだと表情がわからない。
「あら、桃山さん無視されたみたいね?」
「珍しいこともあるものね」
なによ、
好き勝手いってくれちゃって。
でも今のアタシには言い返す気力もなかった。
そしてそのまま席について黙々と仕事を始めた。