史上最悪!?な常務と

「そうだったんですけどね、
出発の詳しいことは…」


そこまで言いかけて彼は言葉を止めた。


「どうしたんですか?」


「ああ、すみません。
詳しいことはよくわかりませんが、
とにかく早まったそうです。
帰国は仕事が何年先になるか…」


何年も?

じゃあ、
絶対に今日ちゃんと挨拶しておかないと。

中途半端なまま引きずるのは嫌だ。


「じゃあ、
ここはどうなるんですか?」


「ああ、それは大丈夫ですよ。
秘書を必要とする役員はいますから、
そのまま企画制作室に残り、
別の役員の秘書もしくはアシスタントとして仕事してもらうことになります」


「常務みたいなイケメンがいいんだけど」


ぼそっと向島さんが言う。

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