史上最悪!?な常務と
「わっ」
一瞬のうちに彼はさっきよりも顔を近付け、
ふたりの距離は体温が感じ取れるくらいに近くなる。
アタシはかあっと顔が真っ赤になる。
な、な、な…!!
もう、ダメだっ!!
意を決して大声をだそうとしたとき。
彼は右手でアタシの口を塞ぎ左手で強く肩を押さえつける。
「…っ!!」
さっきより真っ赤になり、
焦るアタシを余裕で見つめる。
コイツ、駄目だ。
何をどうしても今は敵わない。
今は降伏し従い、
この場から逃げるしか方法はない。